映画けいおん! ロンドン聖地巡礼に行ってみた③ ブライトン〈断崖絶壁で道なき道を進む〉
ロンドン聖地巡礼市内探索後編の前に、番外編。
エンディングのセブンシスターズカントリーパーク(崖)と
ブライトンピア(海岸と遊園地)をみるため、ブライトンという港町へ行きました。
1)現地までのアクセス
ロンドンからは約80kmあります。
Brighton駅まで電車で約1時間半、崖のあるセブンシスターズカントリーパークへは、さらに1時間。崖の撮影ポイントが遠いので到達までさらに1時間必要…
ホテルアイビスからブライトンの駅までは、こんな風に乗り継いで行きます。
ホテル最寄駅のレトロ感パない pic.twitter.com/WqxTHfnOq2
— 憂兵P (@heiyu_TNK) November 12, 2018
最寄りのWestBrompton駅から地下鉄ClaphamJunction駅へ。
朝のラッシュ時になると、通勤・通学客がごった返します。
ClaphamJunction駅からSWTに乗り換え。
まずは乗る電車が何番ホームに来るのかチェックします。
08:02に13番ホームに到着する、と書いてますね。
Brighton駅までは、オイスターカード利用、
SWTは戦車博物館行きで利用したブリットレイル・サウスウェスト・パスを利用。
詳細は以前書いたエントリをご参考に。
Brighton駅に到着。昔の東急東横線渋谷駅ぽい駅舎です。
日本は、こういうデザインの駅、、、あまり見ないですね。
なお、Brightonはオイスタカード非対応です。そこで、はじめに現地で使えるバスの1日乗車券を探します。
駅前のバスロータリーからこういうお店が見えるのですが、コンビニとも違う雰囲気。。。駄菓子屋?なんか、そんな感じのお店で売ってました。
こうして買えた乗車券が 、このスクラッチくじみたいなカードです。
販売店の店員さんに「今日使うよ」と伝えると、
利用日の箇所を削って手渡してくれます。1枚5ポンド。
バスに乗る前に、食べ物と飲み物を準備していきましょう!
崖のまわりは飲食店が「まったく」ありません。トイレもありません。
一休みできる木陰・ベンチだってありません。要注意。
バスは12又は12A系統、目的のバス停は「SevenSisters Park Center」です。
朝夕のラッシュアワー以外は駅前から離れたバス停にとまるので3、4分歩きます。
(下のエリアでいうと「M」のポイントまで。)
ここからバスで1時間。ロンドンバスと同じ2階建、USB電源がシートに付いてます。
海岸風景をみながらまったり行きましょう。
大西洋を横目にこんな景色がずっと続くの最高すぎる pic.twitter.com/DyyBjEur4L
— 憂兵P (@heiyu_TNK) November 14, 2018
3)現地の様子
(セブンシスターズカントリーパーク)
バス停「SevenSisters Park Center」についたら、右手側に牧草地が広がっています。その先に目的の崖があるので、ひたすら歩きます。
ところどころ野犬避けのゲートがあるので、くぐっていきます。
入り口からみると、こんな風になっててますが、丘を迂回して坂の無い遊歩道を進むのが断然楽です。こんな感じ。
目的の断崖絶壁まで、写真の撮影位置から徒歩30分程度でしょうか。
道中、犬の散歩途中の地元のおばちゃんに道を教えてもらいながら、たどり着けました。
崖に行くまでの道中、獲物くわえた奴に出迎えられた。 pic.twitter.com/bXrNBN3FMD
— 憂兵P (@heiyu_TNK) November 14, 2018
白い断崖絶壁と一面に続く緑の大草原、
そして青い空!!!
今日行ってきた劇場版けいおんエンディングの崖(セブンシスターズクリフ)。地元の人、羊、ウサギ以外生き物がいないの最高だった。 pic.twitter.com/NUdBVeKOCU
— 憂兵P (@heiyu_TNK) November 14, 2018
世界の果てにきたようです。ずっと世界が広がっていくような感覚。
RPG好きな人ならきっとこの気持ち、わかるはず。山田監督は公式ガイド本のインタビューで、「さらば青春の光」という1970年代のイギリス映画で主人公がこの崖の上から投身自殺を図るシーンを引き合いに出してます。
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澪ちゃんは、崖のむこうに飛んでいった主人公ジミーへ花を手向けているのだ、と。
ラストシーンの解釈は諸説いろいろあって、真意はよくみえないですが…
高所から見下ろす自然風景は壮観です。自分の目が映す雄大な世界と比べて、自分の足が立っている半径数十センチの場所に「自分がいる」という実感が薄れていく、、、そんな不思議な感覚がしてきます。
十分に自然を楽しんだら、また来た道を戻りバスでBrightonへ戻ります。
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ブライトンへ戻るバスに乗って、1時間ほどすると
左手に海岸から突き出した「BRIGHTON」と書かれた遊園地が見えてきます。
途中下車しましょう。
3)現地の様子(ブライトンパレス)
遊園地内は無料で入れました。遊具を利用するときだけ、お金を取る仕組みですね。100年前にできた桟橋のうえにある遊園地です。木組みの足場の下は、海水が見えるので人によっては怖い場所かも笑。
映像の1カットにもあったヘルタースケルターという名の遊具。滑り台みたいです。
映像とはメリーゴーランドの位置が左右異なってます。
次は、遊園地から西側の浜辺へ。
「♪一緒に踏み出す音が、道だよ」のカットは、ちょうどこのあたりですね。
山田監督の描く映像は、撮影効果の面白さを教えてくれます。
光の当て方がすごい独特で、アニメ映像ながら、
実写の洒落たミュージックビデオっぽくみえるのが好きです。
また、イギリス映画のモチーフの話しかり、
カメラワーク1つ1つに論理性や意味付けを与えながら作る感性が高くて
色んな情報を詰め込み論理的に整理された映像作品として仕上がってると思います。
この時の「メインキャラクター(&モブ)の心情・環境はxxxな感じ、だからoooなカメラワーク、▲▲▲な挙動、表情をするはずだ。光の辺り方はきっと✕✕✕で・・・」みたいな部分を枠組みに分解して丁寧に整理してから
映像に落とし込んでいる、、、そんな印象を受けます。
きっと小津安二郎の映画とか、好きなんだろうなぁ。。。
簡単にいうと「見れば見るほど発見がある映画になってる」ってことです。
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そんなわけで、劇場版のエンディング舞台を巡ってきた旅もひと段落。
最後に遊園地のカフェでマッシュポテトをおつまみに
現地のエールビールを飲んで帰ってきました。
ロンドン市内の聖地巡礼も回りきれていないところを残すのみ。
ブライトンはもともろイギリス有数の海浜リゾート街で、夏になるとたくさんの人が日帰りビーチリゾートとして足を運びます。
崖のあるセブンシスターズカントリーパークの方は、リタイアした高齢者向けの保養地になっており、たいそう身なりのよろしいおじいちゃん、おばあちゃん達がたくさんいます。落ち着いた感じの町って印象を受けました。
以上